(株)イロドリ 社長ブログ

政府は本日6月11日に東南アジア向けのビザの発給要件を今夏から緩和する方針を正式に決定しました。タイとマレーシアはビザ取得を免除、ベトナムとフィリピンは期限内であれば何度でも訪日できる数次ビザを発給するそうです。

これは個人的には東南アジアから観光客を呼ぶ起爆剤になると思っています。

東南ア向けビザ緩和を正式決定　タイ・マレーシアは取得免除
政府は11日、観光立国推進閣僚会議を開き、東南アジア向けの査証（ビザ）の発給要件を今夏から緩和する方針を正式決定した。タイとマレーシアはビザ取得を免除、ベトナムとフィリピンは期限内であれば何度でも訪日できる数次ビザを発給する。政府は訪日客数を2013年に前年比２割増の1000万人にする目標を掲げており、即効性のあるビザ緩和を起爆剤に確実に達成したい考えだ。
タイやマレーシアは現在、数次ビザの発給にとどまっているほか、ベトナムとフィリピンは入国が１回限りの一次ビザしか発給していなかった。インドネシアはすでに発給している数次ビザで滞在できる期間を延長する。東南アジア向けではシンガポールからの訪日客がすでにビザの取得を免除されている。

現在マレーシアの会社のスタッフ2名を来月日本に研修に呼ぶ準備を色々としています。
そこで調べて初めてわかったのですが、日本に来る敷居って結構高いんです。
現在マレーシア人が観光で日本を訪れる場合以下の書類が必要です。
・パスポート
・ビザ申請書
・写真1枚
・滞在期間中の日程表
・在職証明書
・個人の預金残高証明書、銀行預金明細書

普通に旅行する為に個人の預金残高証明書まで出さないといけないのです。
めちゃくちゃハードルが高いですよね。

そしてうちのスタッフが言うには預金残高が少ない人にはビザが発給されないケースが多いとのこと。

なので今回うちのスタッフは観光ビザではなく商用ビザを申請する予定です。
この場合は預金残高証明書は必要ないですが、日本からの招へい書が必要になります。

商用はおいといて、いわゆる旅行の為にわざわざ銀行に行って預金残高証明書を発行してもらって、在職証明書とかも揃えないといけない国って絶対に優先順位が下がりますよね。
日本人の感覚だとあり得ないと思います。

どうしても行かないといけない理由がある場合を除いて、普通の旅行だともっと行きやすい国に行くだろうと思います。

ちなみに韓国は東南アジアからの観光客を取り込むべく既にビザの要件は緩和されていて、マレーシア人は韓国へはビザなしでいけるようです。



そういう意味では僕達が持っている日本のパスポートは最強です。
ほとんどの国にビザなしで気軽に行けます。
ビザが必要は国は他国からの訪問客もほぼ例外なくビザが必要だし。

だから余計にわからないのですが、他国から(特に途上国から)日本へ来るのは想像以上にハードルが高かったのです。



そんなわけで今回の措置は東南アジアからの観光客の増加の起爆剤になるかも知れません。
ビザが必要なくなるタイ、マレーシアはもちろんベトナム、フィリピンからも数次ビザがもらえるということでおそらく増えるでしょう。

実際にうちのマレーシア人スタッフもこのニュースを知って相当喜んでいます。

観光客が増えだすと受け入れる側の問題も色々と出てくるんだろうと思いますが、やっぱり色々な国の人にたくさん日本に来てもらってお金を落として帰って貰いたいと思います。

観光客の数が今後どう変わるのか？今から楽しみです。